こんにちは!
テトルの本村拓人です!
今号はリトルミスマッチジャパン株式会社代表取締役社長、そして、有限会社ボランタス代表でもある佐藤禎之氏のインタビュー(第2号)をお送りいたします。
二つの会社を通して社会に『きっかけ』作りをしている佐藤氏。そんな中、非営利という側面が強いボランタスという組織でしか出来無いことがあると氏は語る。
企業や非営利団体が社会の為にと公言する事で非営利性を重視せざるをえない現在の環境は否定できない。しかし、私たちが忘れてはならない事は非営利団体の元々の存在意義である。行政や企業が補えない社会問題を解決するという確固たる目的やビジョンに賛同した市民が中心となって組織は運営される。
「非営利組織がお金を稼ぐ」という行為自体がグレーだという批判的な意見に、一度立ち止まって皆さんにも考えて頂きたい。そして、問いかけていただきたい。何がグレーなのか?当の私は非営利組織がお金を稼ぐ事は至極全うな事だと確信している。
『heart in』(クリック募金)の仕組みと収益構造についてお聞きかせください。
どこのクリック募金もシステムは一緒なんですが、サポートをする企業がいて、活動するNGOがいる、そしてユーザーとクリック募金の運営会社があるわけです。ユーザーの人がクリック募金のサイトにきて、サイトに掲載されている募金ボタンをクリックすると、一円が寄付されるんです。イーココロ(クリック募金サイト)さんはここ一年ですごい大きくなりましたよね。
僕がやってるのは『Heart in』というクリック募金サイトです。たとえばサイト上に紹介されているNGOをクリックすると、企業のCSRページに飛んでいって、一円のところをクリックすると、それが寄付されるんです。そしてサイトに自分の名前を入れると、サイト上にリアルタイムで自分の名前がのる。
自分が参加しているっていうことを見せたかったんです。 このときに何が起きているかって言うと、一円が寄付されましたということに参加したんだという事をですね。しかし、クリックした人がお金を払っているわけではなくて、サイトをサポートしている企業がこのNGOに一円払うという構造になっています。
そのときにサポート企業はNGOに一円払っているのと同時に、クリック募金運営会社に対しても、一円を運営費として支払う。宣伝広告という観点から見て、ワンクリック二円で、企業のCSRページに誘導しますという構造です。その仕組みの中から得た資金で運営会社はやりくりしていきます。初期のdff(クリック募金サイト)さんもそうでしたよね。
どのようにスポンサーを探されているんですか?
やはり営業です。募金にしてもやはり企業様にまだまだ理解してもらえないから大変です。dff さんもイーココロさんもそうだと思います。dffさんは、すごいですよね。現在は、それだけ企業のクリック募金に対する理解度があるわけですよね。企業からの理解を得るのもやはり営業をし続けるという姿勢が大切です。
イーココロや同業他社さんとheart inのサービスの違いとは?
クリック募金のシステム自体は僕は一緒だと思っています。ただ今僕が分別して考えているのは、dffさんは企業のCSRがメインかなと。イーココロさんは募金に集中していますよね。ポイント還元だとか。
僕がやりたいことはその2社とは違っていて、ユーザーに対してきっかけを与えたいわけです。そのきっかけが何かというと、たとえば僕の場合だと、自衛隊に入ったことで慈善活動に対する考えがでてきたわけじゃないですか。自衛隊に入ったと言うのはきっかけです。このようなきっかけというのはどこにあるかわからない。僕は社会に対してそのきっかけを作り出していきたいんです。
『きっかけ作り』という佐藤さんの軸はぶれないですね?
なんでもそうだと思うんですよ。日本に自殺者が多いっていうのも、自分の生きている世界がすべてだと思っちゃうから、それって何も知らないんですね。外のことを何も知識として知らない状態に近いんだと思います。だからそれを教えてあげればいいんだと僕は思います。
でも、教えられる事や教育される事ってやっぱりみんな好きじゃないですよね。日本人はチャリティーという考え方もどちらかというと好きではありません。慈善活動って聞くだけで耳をふさいじゃうわけです。
だったらその塞がった耳を開くために、入り口をもっと身近なものにしてあげればいいんです。具体的に言うと、クリック募金を今度は携帯と連動させるんですが、携帯で楽しんでいる子たち、女子高校生とか大学生とか女の子がすごく多いんですね。
そういう子たちにクリック募金のきっかけを作ってあげる。彼女たちが楽しみながら入ってきてくれる、もっとやってておもしろくなるような、かわいいものにして入り口を広くしてあげると。そうすると関心をもってくれる人がもっと増えてくると思います。うまくいくかどうかはやってみなきゃわからないですが、このような仕掛けを通して新たなクリック募金を世の中に広めたいと思います。他のクリック募金と全然差別化を意識するつもりです。
Dffさん、イーココロさんというのは元々関心がある人が参加することが多いと思うんですが、関心の無い人ってなかなかこないですし、来ても続かない。
一方関心のある人、たとえば行動を起こす人はこっちからなにもしなくてもやるんです。だけど僕がやりたいのは、そうじゃない。もっとどうすれば関心のない人の目をこっちに向けることができるかなんです。
だからぼくはこの『Heartin(ハーティン)』を通じて、多くの人達の目を向けさせたいと思っているんです。あとこれって実はユーザーの区分もしっかりと実現させます。前回実施したアンケートだと、十五歳から二十二、三歳の女性が80パーセントなんです。これは企業にしてみればすごく魅力的だと思います。サポート企業もターゲットがわかっていたほうがいいですよね。
たとえばかわいいサイトから入ってきて、クリック募金するとpeach Johnのサイトに行く、するとpeach johnから一円がピンクリボンなどの団体に寄付されているとなったら、きれいにつながるっていくと思います。そうなったら、じゃあ私はいつもこのかわいいheart inっていうサイトを使って、peach johnが何かやってくれてるから、たまにはこの通販で商品を購入しようとい行動がおこるわけです。
今後、大手ポータルサイトなどとの連帯を強めていくという戦略もありますが、佐藤さんは事業的にこのクリック募金事業をどのように展開されるんですか?
僕は単独でやっていこうと思っています。もちろんやるプロセスにおいて、クライアントを集めるために、そこに広告代理店が入ってくることもあるかもしれない。クライアントを集める為には最初は良いと思うんです。しかし、僕はその仕組みが永続的なモデルじゃないと思っていて、僕は最終的には企業の支払う額を寄付金の一円だけにしようと考えています。
このサービスのシステムや仕組みをつくるのは先ほどちょっと触れた僕の知り合いの会社がCSRとしてサポートしてくれています。だからシステムの開発費などの出費が抑えられるんです。彼らは人件費っていうお金がかかっているわけですけれども、この事業をサポートすることが彼らのCSRにもつながりますよね。
もし、寄付金だけになれば、企業にとって何の負担もなくなるわけです。寄付金の一円だけ。運営費は、ログイン機能にしてそこに対して広告をうつというのも可能性はありますし、アフィリエイトのようにして、そこで何か買ったら、その何パーもらうっていうふうにするのも可能だと思うんですね。これ僕と数人の仲間とでできるわけですしね。そんなにコストはかからない。これならユーザーの入り口も広いし、企業もやりやすいし、ってなればすごく面白くなるじゃないですか。
このheart inというクリック募金を通してまずは企業とNPOをつないでいく。その上で、結果として社会貢献などに興味をもっていない層に対して、きっかけをリーチさせていく。この三者が集まったときに、やりたいことが今後あるということですね。このサービスって、他社との差別化が課題となってくると思うんですが、かなり差別化を意識されているのと、事業ドメインとして、捨てるところは捨てるという運営方針なんですか?
そうですね。そこはもう僕はdffさんとイーココロさんとは全くかぶらないと思っています。
本当にボランタスとしてマーケティング、CSR関連事業の支援のところが最終的にゴールになってきたりするんですか?
いろんなこと言ってきましたけど、すべてはきっかけづくりっていうところなんです。みんなに知ってもらうこと、広めていくことというのがボランタスの目指すところです。
これをやっていれば必然的に企業とのつきあいも出来てくるわけですしね。僕も営業やってるときに石油会社のCSR部の人に言われたのが、「NGO、NPOが大きい会社に寄付を求めるわけですが、それを君の所で調べて、寄付先を選んでほしい」と言われたことがあるんですね。
このような企業のニーズはこれからでてくると思うんです。もちろんこれはメインの仕事ではなく、僕はあくまで多くのユーザーの方々に非営利団体や社会的に余資とされている事を進んで行う人々の資金繰りの状況を知ってもらうきっかけの場所を提供することだと思っています。
おそらくきっかけという観点ではリトルミスマッチもボランタスも、もっといえば佐藤さん自身も、全ての行動指針に軸がしっかりと通っていますね。ただ戦略上ではおそらく大企業の人間に会っていく一つのチャンスをボランタスは作っているように感じます。
そこが僕の得意技というところでもあるんですね。
じゃあ事業としてはどういう風な戦略というか、ボランタスの収益だったりとかはどうなってるんですか。
それはもうheart inで支えていきます。
このheart inの商品は何になりますか。
これの商品ていうのは、収益構造はさっきいったように1クリックにつき何円、もしくは固定寄付が収益構造ですが、何かを売っているというわけではないんですね。そういった意味でいうと、広告代理店みたいな位置づけになるかもしれません。
これに関しては、社会貢献を広告にしちゃいけないというようなことを言う人もいますが、僕はそこは全然グレーだと思って無くて、広告にしていいんだと、批評を云々言う前に非営利組織にお金をちゃんとながし、活動資金にするという考え方の方が合理的だと思います。それでみんなが気持ちよくできるならいいわけです。
別にさっきの話で、クリックしたからと言って、そこの企業の何かを使わなくても別にいいわけですから。それをどう思うかはユーザーの気分次第なんですね。これを無理矢理買いなさい、買ってくださいとなると、それは間違いですけが、そうじゃないわけじゃないですか。だから僕はぜんぜんそこはグレーでもなんでもないと思っています。
もちろん企業側からは、広告費として寄付金をだして頂いても良いと思います。それは僕のところで寄付金としてだしますからと。そういった意味でこのモデルは本当の営利企業という法人格ではやりづらいと思いますね。
佐藤氏のインタビュー(第二号)は以上になります。
次号も引き続き、ミスマッチジャパン株式会社代表取締役社長、有限会社ボランタス代表の佐藤禎之氏のインタビューをお送りいたします。
みなさま、お見逃しなく!!
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リトルミスマッチジャパン
株式会社代表取締役
有限会社ボランタス代表
佐藤 禎之 sato sadayuki
- 1975年
- 12月生まれ
- 1995年
- 海上自衛隊 航空学生入隊
- 1999年
- 回転翼事業用操縦士免許取得、夢のパイロットに
- 2001年
- 幹部候補生学校卒業、救難飛行隊勤務
- 2005年
- 特殊部隊指揮官要員訓練
命の使い方を考え辞職 - 2006年
- 有限会社ボランタス設立。ミスマッチジャパン株式会社代表就任
- 2015年
- 発展途上国に学校設立(目標)
詳しくは→
【ミスマッチジャパン株式会社】http://www.littlemissmatched.jp/
【有限会社ボランタス】http://www.voluntas.co.jp/
【佐藤氏個人ブログ】http://dblog.dreamgate.gr.jp/
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本村拓人(もとむら たくと)
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「したこと」は悔やまず、「しなかったこと」を後悔しよう。― ― 著者がその信念を抱いたのは29歳のとき。ごく普通に働き、趣味を楽しみ、友と語り、いつかなりたい自分を夢見ながら忙しく暮らしていた最中の、ガン宣告…。でも、それこそが彼の転機でした。本書では、絶望の底に投げ込まれたときに見つかった、人生を自らの手でつくりだすための7つの法則をあかします。昨日までのあなたの生き方は、この本で確実に変わります。

