こんにちは! テトルの本村拓人です!

今回は前号に引き続き、松村氏のインタビュー(後編)です!
前号では建設会社時代の話から現在の活動に至るまでのお話をお伝えしました。

今回は松村氏が夕張市へ提案した驚きの夕張市経営再編プランの逸話など、松村氏の不可能を前提としない行動は、私たちに大きな希望と勇気を与えてくれた。

地域活性の問題について、興味を持たれているのはなぜでしょうか?

僕が地域活性化に興味をもつのは、誰も地域活性化に対してこうなったらいいなっていうイメージ図をもっていないからなんです。たとえば地域商店街を活性化しましょうっていうけど、じゃあ、どうなりたいんですか? と聞きます。それでも商店街をこうしたいというビジョンをもっていない。

僕はそのビジョンを描きたいんですよ。ある地域からは「だめだよそんなの」 って言われるかもしれないし、「それいいかもしれない」って言われるかもしれない。みんながいいと思えば、やればいいわけですから。その時に企業をつれてくるほうがいい場合もあるし、放っておくほうがいい場合もある。その場所特有のビジョンみたいなものが必ずあるわけですから。

今までに、地域活性化の提案をされたことはありますか?

はい。夕張でそういう提案を実際しました。
なんのこっちゃ?って感じで終わりましたよ。またそのうち行きますけどね。

夕張市役所の300人のうち150人が辞表をだしたんですね。この人たちは皆やめるでしょ、全員退職金もらえるわけですよね。市民はみんな頭にきてるわけ。市が破綻したのにみんな退職金だけもらって逃げていく。それに対してみんな怒ったんですね。でも、僕はもっと面白いビジョンを提案したんです。
それは夕張市役所の人たちが、一生懸命やっていた人たちだという前提で話すんですが、僕が提案したのは「この人たち(役所の方々)が半分いなくなったら、今までやっていた仕事をやる人がいなくなる。それは困るでしょ? だったらあんたたちがやりなさい」と。しかも民間でね。「そんなことをやるには元手が必要です」なんて言うから、僕は「あなたたちの退職金があるじゃないですか?
あなたたちの退職金を元手に株式会社夕張を作る。これから夕張市は予算が3分の1になって、その上借金を返していくから大変です。だから、よく仕事(内部事情)を分かっているあなたたちが、その横で会社を作って、市役所とパートナーシップをうまく組んで、どんどん仕事にしていけばよいじゃないですか?」って、だって、資本金はどっさりあるわけだしね。
そしたら、「みなさんは今まで裏切り者呼ばわりされていたのに、一躍ヒーローになりますよ?」と、内心僕は「どうだ、見たか!?」って思っていたんですけど、相手の方は皆「うーん」という感じだった。
今回は僕の提案に対して首を縦に振らなかったわけだから、また、新しい提案を持って口説きにいきますよ(笑)。

地域活性化にこだわる理由というのは、やはりその地域を愛している、という点からも来ているのですか?

どこだって好きになりますよ、僕は。だって嫌いじゃできないでしょ。
困っている所があるということは、僕の出番があるってことじゃないですか? 困ってない所に行ってもしょうがないよね。相手にもしてもらえないし、つまらない。困ってない人に用ないですよ。そう考えるとみんな「松村さん本当に面白い発想しますね」って言うけど、なんでみんな発想しないの? と思っちゃうだよね。だから、みんな本当に解決する気があるのか、非常に疑問に思ってしまう。解決するとか言って、なんかお金を稼げる方法はないかなって考えている人はよく見かけますけどね。だから、解決策を考えるときには一度商売を僕は忘れます。且つ、儲かるっていう条件をつけちゃうとアイディアが限定されてしまう。もう鉄腕アトムでも何でも使って夢物語でも高等向けでも何でもいいから解決策をさがすわけですよ。それすらできなかったら解決なんて、できるわけがない。だからウルトラFくらいでまず解決策を作るわけですよ。さすがにそれは無理だと言われた、それからだんだん現実的に考えていって、徐々にお金はどうするのって言う話になるわけだけど、そんなことは順番としていったらあとですよ。先にまず神様にでもなったつもりで解決策つくらないと。

松村さんの生きる原点とは何でしょうか?

会社がつぶれたときに分かったのは、これで終わりじゃないっていうことですね。「あっぜんぜん、これで終わりじゃないじゃん」っていう感覚はありましたね。会社ってね、いやーもうつぶれました、お金なくなりましたっていって誰かが、「はい終わり」って言ってくれるわけではないでしょ?僕も最初そう思ってたけど、現実は勿論そうじゃない。みんなから聞かれるんですよ。社員や外部の方々に「X‐DAYはいつですか?」と。それもこっちが決めなければいけないのかって。全部実は自分で決断することなんですね。だから僕は一回これはGameOverにしようと思って、会社は倒産しましたけど、その時まだやるっていったら、まだやっていたかもしれない。何億借金があろうと、誰からも信用されなくても「まだやっている」って言ってれば、20年後に生き返る人とかきっといると思いますよ。

社会貢献をしたいと考えている人たちへアドバイスをお願いします。

目的を決めないのにできるわけないじゃないですか? 中には「どうやって行き先を決めるんですか?」って聞かれる時もあるけど、それくらいは自分で決めないといけない(笑)。今の「決められない」っていうのは現代病かもしれない。目的を持たないと何のために生きているのか僕は分からないですよね。第一、絶対に皆さん生きる目的とかって持っているはずですよ。

だって子供の頃はぺらぺら自分の夢とか目標・目的とかって言っていたでしょう? みんな教育されて(その教育が悪いんでしょうけど)目的を見失ってしまうんです。だから、まず日本を改革するためには文部科学省を変えて、教育を止める、って本当に思ってますからね(笑)。だって本当に子供はみんな純粋でいい子供たちなのに、ご飯たべて、勉強して、遊んで、寝て……それから学校に通い始める。おそらくこの学校あたりがだめなんです。


最後に、松村さんの長所とは?

偉そうに言うと、絶対負けはないみたいな、それを信じている事じゃないかな(笑)。
なぜかと言うと、僕のGame Overは僕が死ぬ時だから、どんなに試合に負けようとも、どんなに劣勢に立っていようとも、後は挽回するぞと思っているから。死ぬ瞬間はせめてここにいたいなっていうのってあるでしょ? ここから無様に逃げ帰ってきているときに死んだら最悪だと僕は思いますよ。

 

2号にわたってお付き合いいただきありがとうございました!!
次号は養豚業を切り口に湘南地域の活性化を図る
株式会社みやじ豚代表、宮治勇輔氏のインタビューです!!

乞うご期待!

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Profile
Interviewie photo

NPOカプラー 理事長

松村 拓也 Takuya Matsumura

1957 
東京生まれ、江東区で育つ

1981 
東京大学工学部建築学科卒
(株)現代計画研究所入所

1985 
辰建設(株)入社

1996 
同社代表取締役就任

1999 
同社倒産、株式会社辰設立

2005 
流石創造集団 設立に参加
IID(世田谷ものづくり学校) 
校長就任
株式会社スクーリングパッド 
取締役就任

2006 
(株)なのに設立
株式会社ものづくり学校取締役
地域創業プロジェクト
【せたがやかやっく】
プロジェクトリーダー

2007
クリエーションスクエアしぶや企画運営コーディネータ  
NPOカプラー 理事長  

Editor’s profile

本村拓人(もとむら たくと)

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